エンジニアードウッド

集成材の製造には、再生不可能な石油化学系（石油および天然ガスを原料とする）接着剤が使用されます。LOCTITE^®(ロックタイト) PURBONDは少ない塗布量で所定の性能を得られることから、貴重な資源の節約につながります。また、環境を汚染するおそれのある揮発性有機化合物（VOC）や水溶性成分を含みません。

しかしながら、LOCTITE^®(ロックタイト) PURBONDの1番の環境面のメリットは、サステナビリティと資源保全において他のすべての材質に勝る木材の利用を促進し、重要な用途で新たな可能性が開かれる点です。

1液ポリウレタン系接着剤の反応成分には、メチレンジフェニルジイソシアネート（MDI）が使われています。

他の化学物質と同様に易反応性であるため、1液ポリウレタン系接着剤を使用する場合は保護対策が必要です。MDIは蒸気圧が非常に低いという大きな利点があります。通常の工程の温度では空気中の最大推定濃度は極めて低く、実質的に健康面のリスクはありません。

PURBONDの使用に際して作業場で広範な対策を実施した結果、MDI濃度は許容される最大職場濃度（MWC）の100分の1未満でした。但し、アレルギー体質の方はイソシアネートを含有する製品の取り扱いには特別な注意が必要です。

お客様がヘンケルの新しい革新的テクノロジーを正しく、経済的な方法でご使用いただけるように、PURBOND製品の使用および硬化後の特性に関する豊富な情報を提供しています。

1液ポリウレタン（1C PUR）接着剤は反応性接着剤に分類されます。化学反応を伴う硬化によって、荷重を支えるための強力な接着力を得ます。近年、接着剤は長寿命化と短時間での硬化が求められています。使用時または使用直前に硬化剤を混合して反応を起こす反応性接着剤は、このようなニーズに応える製品です。

とりわけ1液ポリウレタン系接着剤は、空気中、特に木材中に多く存在する水分に反応して硬化することから、何の心配もなくお使いいただけます。容器からそのまま塗布して、接着剤が空気中の水分と触れるとすぐに硬化反応が始まります。 構造用集成材向けのポリウレタンテクノロジーは、1980年代にスイスのPURBOND社が他に先駆けて開発に取り組み、1994年にドイツで初めて集成材構造部材向けポリウレタン系接着剤の認可を受けました。比較的歴史の浅いテクノロジーですが、従来のホルムアルデヒド系接着剤と比較して多くのメリットがあることから、ヨーロッパのマーケットで大きなシェアを獲得しています。

メリット

• 添加剤の計量、混合が不要な1液接着剤
• ホルムアルデヒドおよび溶剤を含まない100％固形分の接着剤 （JAIA F☆☆☆☆適合）
• 無臭―クリーンな作業環境
• 接着箇所が分からない美しい仕上がり
• 最高クラスの接着強度、信頼性、延性挙動
• 非常に短い硬化時間―硬化促進のための加熱は不要
• 比類のない耐熱性と耐湿性がもたらす極めて高いプロセス信頼性
• 優れたプロセス経済性―少ない塗布量、グラム単位の精度
• 切削工具の摩耗が少ない―工具の長寿命化